たるいのウォーハンマーブログ

ミニチュアゲームのウォーハンマーの情報発信ブログ

【寄稿】ウォークライキャンペーン備忘録【ツール編1】

手洗いをしっかりしよう!どうもたるいです。

本日は超久しぶりに寄稿記事!1年3ヶ月ぶりにA氏の方のA氏ことレコン・ギス田氏によるウォークライキャンペーンに関する記事です。ウォーハンマー は1回ごとにマッチプレイが楽しいのは勿論のことですが戦いの結果が次戦以降にも反映されるキャンペーンゲームはまた違う楽しみがあります。というわけで今回は実際にキャンペーンを進めた方による解説なのでかなり参考になるものあります。というわけでご覧ください!

 

こんにちは。はじめましての方も失礼します。レコン・ギス田です。
自己紹介が苦手なのでさっくりと申し上げますと、都内神保町WHストアをメインにゲームをプレイしているウォーハンマー趣味人になります。
今回たるいさんにお願いして、昨年末から今年春にかけて神保町ストアで実施したウォーハンマーのキャンペーンゲームに関する記事を掲載させていただくことになりました。(いつものたるい節が寂しい人はごめんなさい。

今回は特に神保町ストア公認のウォークライキャンペーンゲーム、クニーガ・グラードキャンペーンに際して、実施するのにどのような方法やツールを使ったか、ということを取りまとめたものになります。

特にウォーハンマーの遊び方やペイントの記事は増えましたが、キャンペーンゲームの運営に関する記事はあまりないのでは、と見受けたので今後「キャンペーンゲームを遊んでみたい」という方にむけた先行事例・参考資料としていただければと思っています。
How Toというよりはゲーム記録を元にした一事例、としてあくまで参考にする程度のものにしていただければと思っています

さてさてウォークライといえば日本人にとっては二宮金次郎がいつも背負いながら本を読んでいたことから馴染みの深いゲームですが、キャンペーンについては馴染みがない人も居られると思うので、少し説明します。

ウォーハンマーでは従来の一戦だけの遊び方以外にも、成長要素やハック&スラッシュ要素のある連続した遊び方があり、これがキャンペーンと呼ばれています。
自分だけのミニチュアに名前をつけ記録をつけ、栄誉を勝ち取りお宝を手に入れ、そして出会いや別れを繰り返す、そんなナラティブに寄った遊び方が出来るスタイルです。

ウォークライでは発売当初から各プレイヤーが一人でも遊べるソロキャンペーンを設けていますが、2020年末に発売されたトゥームオブチャンピオン2020ではついに多人数プレイが可能なキャンペーンルールが発表されました。
いわゆる「ソロスコール・キャンペーン」。その遊び方を簡単に説明すると、以下のように進行します。

1.参加者を集めて所定のポイント(1000)でロスターを作成。
2.キャンペーンの参加者同士でそれぞれ対戦を実施する
3.対戦結果や一定の条件を満たすことでポイントや領土(戦闘時にボーナスを得られる)を獲得しつつ、各ファイターが成長と戦闘時に役立つアイテムゲットをする。また場合によってはファイターを失うか、もしくは新たなファイターを迎え入れる。
4.対戦を繰り返し、一定期間が経過すればその後順位に応じて「コンバージェンス」と言われる特別ルールでの対戦をキャンペーン参加者内で実施する
5. 1~4を繰り返し最終コンバージェンスで獲得した領地やポイントの総計でチャンピオンを決める

というのが簡単な概要になります。
シンプルなルールや処理の簡易性から「軽い」と言われがちなウォークライですが、戦闘の結果が次の戦いにも影響し続けてくるキャンペーンで遊ぶと、その緊張感はとても従来では味わえないレベルになります。ここぞという勝負の際には、負ければ前も向けないくらい落ち込みますし、勝てばその日は一日ぐっすり笑顔で眠れます。
とにかく面白い、ということは声を大にしてお伝えしたいところです。(レッドハーベストも楽しみですね)

そんなキャンペーンについてですが、周知の通りコロナ禍という大きな壁があります。大人数を集めて遊ぶスタイルで集まってゲームは推奨されません。多分これからも。
いつも使っていた旧神保町ストアでもお店の広さや諸々を考えてゲーム卓利用時の最大人数は4人まで、と厳しい制約が設けられていました。

もちろんゲームをすべきでないタイミングはありますが、ただ私自身は「出来る限りリスクを減らしてキャンペーンをどうすれば遊ぶか」を考えました。
そうして「対戦記録の共有と連絡方法の確率」。これさえ出来れば別に直に全員が集まる必要はないし、リスクを軽減して遊べるのではないか、と考えました。
各自がルールに乗っ取り個々で自由にゲームをして、最終的に序列を決める。そういう遊び方なら可能だし、別に連絡用ツールがいくらでもある現代では難しいことではありません。

そんなわけでまず私が用意したのはDiscord でした。
https://discord.com/
ゲーマー向けの共用チャットツールということでお馴染みですが、大人数で使用でき、ツリー型での会話も可能で話題をページごとに分けたり写真や画像を保管する事ができます。

詳しい使い方などはいくらでも解説があると思うので省略しますが、私が作ったチャンネルはこんな構成にしました。

 

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説明は後ほどとして、こちらを元に神保町ストア近隣でよく遊ぶウォーハンマー友達7人に声をかけて、各自最大4人までしか集まらないようにしながらゲームを実施していった、という次第です。

さてそんなふうに遊ぶにあたり、戦闘結果により常に変動を繰り返すため重要なキャンペーン用のロスターについて。
トゥームオブチャンピオン2020には大量のデータがあり、それらもまとめるのは中々骨が折れるのですが、実はウェブ上で参照できる専用シートを参加者の方々が作ってくれました。制作元のイモタロー@AgainYam氏とアレンジしてくれたしーそう@seesaw_wh氏に感謝を!というかほぼ私は何もしてませんな!)

もの自体はTOC2020と合わせて使わないと色々わからないように伏せているものもありますが、数値や名前は一通り記載できるようになっています。
実際に使用したロスターデータもサンプルとして記録していますので、ご参考にしていただければと思います(Yさんもありがとう)
今回は公開の許可のみならず、共有も問題ないと制作元2名から確認いたしました。ご興味のある方や使われる方は、下記にあるページから参照あるいはダウンロード・コピーください。
*直接編集する際はご注意を。みんなに見られます

ソロス・コール・ウォーバンドロスター - Google スプレッドシート

特に二次利用などの制限は設けておりませんので、データのアレンジなどもご随意にいただければと思います。といってもゲームルールの大本はGW社のものなので、そこもお忘れなく。TOC2020を補完するものとして想定ください。

こちらのファイルで作成したロスターを共有し、常にお互いの状態やコンディションを確認しながら各位のゲームの状況を把握していました。。
キャンペーンではファイターが負傷によってステータスが弱体化することもありますのでかなり重要です。また編成に使用できるポイントも領土の獲得でも可能になるので、細かく把握出来るツールは大変便利です。
他にも獲得したキャンペーン用のアイテムなども簡単に追加できるようシート内にデータを纏めてくれたり、こういうのがあったらいいな、というのを盛り込んでくれたものになります。使っていたのはわずか8人でしたが、自分たちが楽しむためにも全力をつぎ込む。こういうマインドは大事ですね。

と、長くなってきましたので今回はこれぐらいで。
我ながら大した話はしていませんが、ウォークライに限らず、キャンペーン形式のゲームルールはウォーハンマーにはたくさんあります。もしかするとなにかのヒントになれば、と思っています。

その他にも戦闘の記録方法やどんなふうに各位コミュニケーションを取っていたかなどは次回!
ではまた。